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Luigi Rovatti

Buenos Ayres
1905
Ask

19世紀末から20世紀初頭にかけて、イタリアから南米へ渡り、現地で独自の製作活動を展開したLuigi Rovatti(1861–1931)。ジェノヴァでGiuseppe Rocca、Enrico Roccaらに学んだ後、1885年頃にブエノスアイレスへ移住し、アルゼンチンの地に工房を構えました。イタリアの伝統を南米へ持ち込んだ製作家として知られ、現在でもその作品は欧米の市場で評価されています。1905年製という本作は、Rovattiがブエノスアイレスで製作活動を確立していた時期の作品です。

Rovattiの楽器には、師であるロッカ一族から受け継いだイタリア的な造形と、南米で活動した製作家ならではの個性が共存しています。古典イタリアの名器を思わせる力強い輪郭と、豊かな木質感を持った音色は、単なる「イタリアン・コピー」では語れない魅力があります。20世紀初頭の南米で、イタリアの伝統がどのように受け継がれ、独自の文化として育っていったのか――その歴史そのものを感じさせてくれる、興味深い一本です。


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